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おしりのトラブルに隠れている病気について

おしりのトラブルに隠れている病気について

おしりのトラブル=肛門の病気ではありません。おしりのトラブルに隠れている病気が存在することがあります。

  • 大腸がん
    肛門からの出血原因として痔と間違えやすいのが大腸がんです。痔を認めても必ず大腸がんの存在を疑って検査をしましょう。 
  • 大腸ポリープ
    大腸の粘膜が膨らんで大きくなると大腸がんになることもあります。血便がもっとも多い症状です。 
  • 大腸憩室症
    大腸憩室とは大腸の壁が粘膜が腸管の外に袋状に脱出しています。腸壁そのものが脱出している真性憩室と腸壁の筋肉層のすきまから腸粘膜がとび出す仮性憩室の2種類ありますが、大腸憩室は通常仮性憩室です。
    従来、日本人は右側(盲腸、上行結腸)に多いと言われていましたが、近年、欧米人のように左側(S状結腸)にも増えてきています。
    通常は無症状ですが、憩室部で炎症を起こし腹痛や出血(下血)の原因になることがあります。 
  • 炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease: IBD)
    大腸に炎症が起こる病気を総称して炎症性腸疾患と言います。下痢や下血を引き起こします。感染や薬剤など原因の明らかになっているものを特異的炎症性腸疾患といい、原因が不明の場合には非特異的炎症性腸疾患と呼ばれます。潰瘍性大腸炎やクローン病は非特異性炎症性腸疾患になります。潰瘍性大腸炎やクローン病は20歳代から30歳代の若い方に発症するのが特徴的です。10歳代で発症することもまれではありません。潰瘍性大腸炎は大腸だけの病気ですが、クローン病は口から肛門までのすべての消化管に発生する可能性があります。痔瘻を繰り返す若い患者さんには常にクローン病の合併病変である可能性を考慮しなければなりません。
  • 虚血性腸炎
    大腸の血流障害により出血(下血)を起こす病気です。中高年の女性に多いと言われています。通常、大腸を安静にする(点滴治療)ことで治ります。
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