経鼻内視鏡検査の流れ
経鼻内視鏡検査は、鼻から極細径カメラ(径5.8mm)を挿入し、食道・胃・十二指腸を観察する検査です。
食物が胃の中にあっては検査ができませんので、検査の内容について十分理解した上で、お受けください。
検査について
事前検査・問診
- 検査を安全に行うために、服用している薬の確認と薬のアレルギーチェックを行います。
(来院の際にはお薬手帳をお持ちください) - 検査を予約される方は、検査の1週間前までに外来を受診ください。
- 感染症の有無について調べるため、血液検査を行う場合がございます。
検査の準備
- 検査時の注射の影響で、2時間位運転は出来ませんので、自動車・オートバイ・自転車での来院はご遠慮ください。
- 中断できない内服薬(心臓病、高血圧の薬等)は少量の水で飲んでください。
- 緑内障、糖尿病、心臓病、不整脈の既往症がある方は事前にお伝えください。
- 麻酔薬で体調が悪くなったことがあるかたは事前にお伝えください。
- 検査前日の夕食は夜9時頃までに済ませてください。
- 検査当日は朝から食事はお控えください。水、お茶は飲んでいただいてかまいません。持病に対する服薬もお飲みください。
- 着替えやすい服装で来院してください。
- 検査の都合上、予約時間より遅れることがありますがご了承ください。
検査の流れ
処置
- 鼻腔の出血を抑えるために、鼻腔に血管収縮剤(スプレー)を散布します。
- 鼻から麻酔の薬(ゼリー)を注入しますので、吸って、のどの奥でためていただいたあと、飲み込んでください。
- 咽頭の違和感が強いときは、適宜咽頭の麻酔を追加します。
検査
- 体の左側を下にし、細径カメラを鼻より挿入します。
- 喉を通る時、違和感がありますが、徐々に軽減します。
- 内視鏡を進めていくとともに空気を入れますので、少しお腹がはってきます。
- すべてを観察した後、終了します。
※鼻腔が狭い方、アレルギー性鼻炎の方は、極細径カメラの挿入が困難なことがあります。
両側とも挿入できない場合、口から挿入する方法に変更します。
合併症
- 鼻腔~咽頭の損傷や出血が起こり鼻出血をおこすことがあります。
- 検査中に鼻腔の痛みを感じることがあります。
- 粘膜の一部を採取した場合、まれに血がとまりにくい事もあります。
極めてまれですが、検査後にふらふらしたり、黒い便がでた時は、大量に出血している可能性がありますので、
当院まで至急ご連絡ください。
費用について
(3割負担の方)
初診料・採血 2000円~3000円
検査料 4000円~15000円
※病理組織検査の有無により変わります。
合計金額はさらに処方箋の有無によって変わります。